カウンセラーのメッセージ

2023年(令和 5年)2月7日

2023年(令和5年)が始まりました。
今年がどんな年になるのか、全く予想ができない状況です。

新型コロナ感染は変異ウィルスが次々と現れて、いつ終息するのか分かりません。
国民の多くが、もうこれ以上の自粛は無理だと、各地の伝統行事やお祭りが復活しつつあります。
政府も今年の5月からはインフルエンザと同等の扱いにすることを決めました。
しかし感染力が強いため、新型コロナによる死者数(特に高齢者)は過去最多の勢いで増加しており、医療現場はかなり逼迫しているとのことです。
自分の健康管理は、可能な限り自分でする必要がありますね。

異常気象は相変わらずで、かつては数十年に1度位の割合で起こっていた現象が、数年に1度あるいは毎年のように起こっています。
地球温暖化に伴って海水温が上昇していて、日本海の海水温も1991年~2020年の30年間の平均と比べて2℃~3℃高くなっているそうです。
https://www.data.jma.go.jp/gmd/kaiyou/data/shindan/c_1/jpn_jun/jpn_sst.html

そのため、日本海で低気圧が発達しやすくなっており、日本海側でドカ雪が降りやすくなっています。
一晩で50~70㎝位積もることも珍しくないようです。雪かきをする人たちは大変だと思います。

私は雪国の生まれで、毎年1m以上の積雪がある所で育ちました。子供の頃は、雪が降ると雪ダルマを作ったり、かまくらを造ってその中でお餅を食べたり、家の横にある坂道を橇(そり)やスキーで滑ったりして遊びました。
なので、子供の頃は雪が降ると楽しい気持ちになっていました。
一方、大人たちは私の両親も含めて、積雪があると家から大通りまでの小道の雪かきや、屋根に積もった雪を降ろす作業に追われて大変そうでした。

また、海水温の上昇に伴って海の中の生態系が大きく変わりつつあります。かつては豊富に獲れていたサンマやサバがあまり獲れなくなり、暖かい海に住むチダイやタチウオの漁獲量が増えているとのことです。
サンゴの白化も世界中で深刻な状況になっていて、温暖化の影響が指摘されています。他にも、ウニの大量発生や海藻の減少、海面の上昇なども問題になっています。

ロシアによるウクライナ侵攻は、終息の気配がありません。
特にウクライナ東部での攻防は苛烈を極め、多くの死傷者が出ているようです。
ロシアのプーチン大統領は核兵器の使用もちらつかせて、何が何でもウクライナ東部と南部をロシア領とする(あるいはウクライナをロシア化する)計画を遂行しようとしています。

一方、欧米各国はウクライナに対して軍事支援を続けています。
アメリカは地対空ミサイル「パトリオット」、防空ミサイルシステム「ナサムス」、装甲車「ストライカー」などの供与を決めましたし、イギリスやポーランド、バルト三国などのヨーロッパ11か国も、ウクライナへの軍事支援を強化していくという共同声明を出しました。
そして1月末には、ドイツが主力戦車「レオパルト2」の提供を決定しました。アメリカやイギリスも戦車の提供を始めています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230120/k10013954931000.html

ここで恐ろしいのは、ロシアは多くの核兵器を所有しており、その破壊力がとんでもなく大きいということです。
広島に落とされた原爆の百倍以上の破壊力を持つ水爆を1つのミサイルに6個搭載することが可能で、そのミサイルを4基積んだ潜水艦が、太平洋と大西洋を2隻ずつ運航しているというのです。
広島型原爆の百倍以上の破壊力を持つ核爆弾が、48個ずつ太平洋と大西洋の海中を静かに航行しているのです。
しかも潜水艦から発射された場合、迎撃することができないらしいのです。
もし海中で爆発すれば、100mを超える津波が発生して、放射能を帯びた海水が降り注ぐとのことです。
プーチン大統領の意志1つで、核兵器によって多くの命が奪われ、世界が激変する可能性があるのです。

欧米の多くの国々が沢山の核シェルターを作って、そこで多くの住民が長期間暮らすことができるようにしているのは、必要を感じているからでしょう。
スイスとイスラエルは核シェルターの設置を法制化して国民の義務にしており、国民全員が避難できるだけの核シェルターを保有しています。
また、ノルウェーは国民の98%、アメリカは82%、ロシアは78%、イギリスは67%をカバーするだけの核シェルターを作っているとのことです。カバー率の少ない国としては、オーストリアが30%、ドイツは僅か3%、日本に至ってはたったの0.02%(約2万4千人分)しかカバーできていません。
https://takayakoumuten.co.jp/8877

現在、日本では家庭用や個人用の簡易型シェルターが販売されています。
2週間ほど住めるように作られているとのことですが、実際に核兵器が使われたらほとんど役に立たないのではないかと思われます。
戦争による唯一の被爆国である日本が、第二次大戦後アメリカの軍事力に守られていると信じ、核戦争に備えた対策が全くと言っていいほど取られてこなかったことは、どう理解したらいいのでしょうか。

かと言って、日本が軍備増強をして戦う準備を進めていくと、反米諸国からは攻撃対象として認識され、ロシアや中国や北朝鮮などとの溝がより深まっていくということも考えられます。
ジレンマです。
この際、スイスのように永世中立国になるか、江戸時代のように鎖国をするか、といった方法はとれないものでしょうか?
(食料自給率が4割に満たない国には、無理なことでしょうが …)

戦争はなぜ起こるのでしょうか?

各国が自国の利益を優先するから?
思想的あるいは宗教的な対立?
人間の欲望がなせる業(わざ)?
人類は昔から、土地や食料など経済的な利益を求めて、あるいは覇権を求めて、戦いを続けてきました。

そして科学技術の進展に伴って、槍や刀が鉄砲になり、やがて大きな破壊力を持つ爆弾になり、遂には原子爆弾や水素爆弾といった人類を滅ぼしかねないほどの兵器を手にするに至りました。
それが、大国同士が直接戦争をしないための抑止力になっていると言われていますが、その論理は危ういものだということが露呈してきています。
核兵器保有国のトップが間違った判断をすれば、あるいは怒りに任せて反対者を黙殺し、差し違えてでも相手より優位に立とうなどと考えれば、核戦争は起こり得るのです。


現在のロシアは共産主義(無神論)の国ではなく、ロシア正教という精神的な拠り所となる宗教があります。
しかし、「殺してはならない」「盗んではならない」「剣に依る者は剣によって滅ぶ」といった聖書の言葉を無視して、殺し、盗み、武力によって町を破壊しています。

かつての旧ソ連時代には「宗教はアヘンだ」ということで、ロシア正教会は弾圧され、教会堂も次々と取り壊されました。
しかし、ソ連崩壊後は信教の自由が復活し、衰退していたロシア正教が人々の心の拠り所として立て直されてきました。
その過程において、プーチン氏はロシア正教会を擁護してきているので、ロシア正教のトップであるキリル総主教とプーチン氏は仲が良く、政治と宗教のトップ同士はウィンウィンの関係にあるようです。
結果として、多くの国民は利用されている状態です。

いつの時代も、政治家と宗教家は密接な関係にあり、トップ同士がお互いの力を利用し合うという構図があるようです。
聖典の教えは曲解され(あるいは無視され)、時の政治方針に合わせて都合よく改変されて、多くの国民の協力を得る(同調圧力を利用して)という形で、政府の方針に反対できない雰囲気を作っていくのでしょう。

日本でも政治家と特定の宗教団体との関係が問題になっています。
世界平和統一家庭連合(旧統一教会)と自民党議員との関係です。

旧統一教会は、1985年に韓国の文鮮明(ムン・ソンミョン)氏によって作られたキリスト教系の団体で、伝統的なキリスト教会からは異端とされています。
その教義は「原理講論」という書物に独特の教えが書かれており、理想郷のような世界と死後の幸せを目標にしているようですが、実際に行なっていることは、お金集め、聖書を利用して人を集め政治的な力を持つことで、世界を変えるような影響力を持つ団体となることを目指しているようです。

発足当時からいろいろな問題が指摘されていました。
日本の信者から多額の献金を集める。
信者同士の結婚相手を文氏たちが決め、汚れている女性を浄めるためと称して(旧約聖書・創世記の記事、アダムの妻エバがサタンに騙されたという箇所の独特な解釈)、結婚前に文氏と夜を共に過ごす。… 等々。
また、文氏をイエス・キリストの生まれ代わりとして崇めさせ、彼が亡くなった後も、その教えが上意下達で受け継がれているようです。

日本人はキリスト教について詳しくは知らない人が多いので、免疫がなく、騙されやすいのかも知れません。
韓国では(また伝統的なキリスト教会では)、統一教会の設立当初から異端として危険視してきました。
ですから、信者の数は発祥の地韓国よりも日本の方が多いのです。(旧統一教会の発表によると、日本60万人、韓国30万人、フィリピン12万人、アメリカ10万人、世界全体で300万人とのことですが、正確な数は不明のようです)

本当と嘘の情報を見分ける力、真実を知ろうとする態度が、特に必要とされる時代ですね。


ストレスの多い現代社会の中では、悩みを語り合う場所や時間が持てないで、1人で悩んでいる人が多くなりました。悩みや生き辛さは多くの方々が抱えておられることでしょう。
自分の悩みを誰かに相談したり、カウンセリングを受けたり、自助グループに参加したりする事は、決して恥ずかしい事ではなく、むしろ必要で、問題解決への近道である場合が多いのです。
また、今の自分に変化を与えて、より良い人生、活き活きとした人生を歩むためにも、カウンセリングや自助グループは有効です。

このホームページには、「カウンセリング」および「セラピー」の説明、「カウンセリングの内容」の紹介、「自助グループ」のご案内などが載せてありますので、カウンセリングや自助グループについて全く知らない方でも、概略についてはご理解いただけると思います。
また、「カウンセラーの紹介」もプロフィールに載せていますので、興味がある方はご覧ください。

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