カウンセラーのメッセージ

2022年(令和 4年)2月18日

今年に入って、新型コロナウィルスのオミクロン株という変異種が猛威を振るっています。
感染力が強い上に症状の軽い人が多いので、感染に気付かないまま、あるいは風邪だろうという思い込みのまま、他の人に感染している事例が多くあるように思われます。
テレビ等での報道を見ると、専門家の間でも意見の違うことが多く、我々素人は右往左往するばかりです。

ここ広島県では、沖縄県・山口県と共に全国に先駆けて適用になり、当初は1月9日~31日の予定でしたが、その後延長されて2月20日までとなり、昨日再延長されて3月6日までということになりました。
広島県全体では少し減少してきている様子ですが、増えたり減ったりを繰り返していて、まだ予断を許さない状況です。

当初、沖縄・山口・広島でオミクロン株が拡がったのは、米軍基地が近くにあり、そこから感染が拡がったからですが、アメリカを始めとして欧米の人たちは、感染の拡大を抑止するために自分の行動を自粛するよりも、自分の自由な意思で行動する傾向が強いことを思い知らされました。

特にアメリカでは1日に100万人以上が感染している状況下でも、ニューヨーク市などでは、テレビで見る限りマスクをしないで歩いている人が大勢いました。
しかも、マスク装着やワクチン接種の義務化に反対する人たちが集団でデモ行進している様子を見た時、日本とのあまりの違いにショックすら受けました。

フランスでもデモが起きたとのことですが、やはり自由と平等を求めて革命を起こした国だけのことはあるなぁと、妙に感心したりもしました。
ニューヨークにある自由の女神像は、アメリカのそういう価値観(自由と民主主義)の象徴にもなっていますが、その像を造ったのはフランスです。

その理想とした自由と民主主義が浸透した結果、経済的に豊かになり、人々の往来が増大し、そのことによってコロナウィルスの感染が急速に拡大したというのは皮肉なことです。
地球温暖化や異常気象、生態系の崩壊についても然(しか)りです。

自由・平等・民主主義といった理念が、全く間違っているとは思いませんが、何事にも長所と短所があるということです。
科学の進歩についても当然そうです。

 

コロナ感染の予防策としては、マスク・手洗い・うがい・人混みを避ける、等がずっと言われ続けています。
しかし、それらを守っていても感染することがあるようです。

外出自粛はあまり言われなくなりましたが、やはり不安があるので、外出を控えている人は多くおられます。
それによって、運動不足になったり、気分が落ち込んだり、食べ過ぎたりといった影響も出ているようです。
適度な運動(自然の中を歩く、ヨガやストレッチ、スクワットなど)やオンラインなどで人との交流をするのが良いようです。
私も、これらをできるだけ実行しています。

旅行や音楽・スポーツなどの娯楽については以前ほど規制が強くはないですが、オミクロン株の感染拡大によって中止や延期にしたり、入場者制限をして実施したりしているケースが多いようです。
しかし、これほど感染が長引くと、そういった活動を生業(なりわい)としている人にとっては死活問題です。
一部の有名人は別として、本業だけでは収入が足りず、副業を始めている人も多いことでしょう。

ところで、日本では外出時にマスクをしている人がほとんどですが、これは他者と同じような行動を取るのが良いとされる価値観や、他人に迷惑をかけてはいけないという思いが強い国民性を反映しているように思います。
この『人に迷惑をかけてはいけない』という思いは、過剰な干渉から人を守るといった良い面もあるのですが、一方で、他者との関わりを避ける傾向や、人々の孤立化を進める結果にもなります。
コロナ禍で人と会うことを控えざるを得ない今は、特に孤独や孤立で苦しんでいる方々が多くおられるでしょう。
孤独・孤立・そして孤独死は、大きな社会問題です。

日本では、「孤独・孤立対策担当大臣」を内閣官房に置いて相談業務の充実などに力を入れていますが、対処療法的な対応に終始し、抜本的な解決に向かっているとは思えません。

あまり知られていないことですが、日本は老人の自殺率が高いことが統計的に分かっています。先進国の中ではトップレベルです。
しかも、独り暮らしや夫婦だけの世帯よりも、多世代同居家族として暮らしているお年寄りの方が自殺率が高いのです。
このことは『人に迷惑をかけてはいけない』という思いの強さを現わしているように思います。

歳をとると、誰かの役に立っていると感じることよりも、誰かの世話になっている、誰かに負担をかけている、といった思いになることが多くなりがちです。
でも、それは本来当然のことです。
私たちはお互いに助け合いながら生きているのですから、世話を受ける人はそれを当然のこととして喜んで受け取り、世話をする側は必要としている人に与えることでその人が喜ぶ姿を見て嬉しく感じる、というような関係になれればいいなと思います。

欧米では、頻繁にホームパーティーを開いたり、ボランティア活動で他者と関わったり、必要としている人や団体を積極的に支援したりといった行動を、若い人たちも含めて多くの人たちが自主的に行なっています。
聖書には、イエス・キリストが最も大切な事として「自分を愛するようにあなたの隣人を愛しなさい」と語られたことが何度も書かれています。

「愛する」とは具体的にどういうことでしょうか。
「肯定的な関心を持つこと」、「その人の気持ちや考えを理解し大切にすること」、「人が必要としているものを可能な限り提供すること」、「尊敬の気持ちを持って接すること」、「喜びや悲しみを共有すること」、などでしょうか。

そういった良い面は取り入れて、できるだけ多くの人が喜びや幸福感を感じながら生きることができる社会になればいいなぁと思っています。
そして、生きることに希望を持ち続けたいと思います。


ストレスの多い現代社会の中では、悩みを語り合う場所や時間が持てないで、1人で悩んでいる人が多くなりました。悩みや生き辛さは多くの方々が抱えておられることでしょう。
自分の悩みを誰かに相談したり、カウンセリングを受けたり、自助グループに参加したりする事は、決して恥ずかしい事ではなく、むしろ必要で、問題解決への近道である場合が多いのです。
また、今の自分に変化を与えて、より良い人生、活き活きとした人生を歩むためにも、カウンセリングや自助グループは有効です。

このホームページには、「カウンセリング」および「セラピー」の説明、「カウンセリングの内容」の紹介、「自助グループ」のご案内などが載せてありますので、カウンセリングや自助グループについて全く知らない方でも、概略についてはご理解いただけると思います。
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