カウンセラーのメッセージ

2017年(平成29年) 7月18日

小中学校および高等学校の教員の勤務時間が長時間に及び、過労死レベルになっていることがやっと問題として取り上げられ、改善策が図られつつあるようです。教員の病気休職者が年々増加し、精神的に病む教員も増加の一途をたどっている現状からして、遅過ぎる感もあります。

教師の仕事は学習指導の他に、子供たちの挨拶や服装また健康管理など生活面の指導、近年特別な配慮を要するようになった発達障害の子供たちなど、コミュニケーションや情緒面での問題を抱えている児童生徒のケア、保護者や地域との連携、様々な計画書や報告書の作成など多岐に渡ります。
それらの仕事量がどんどん増え、主な業務である学習指導の準備に費やす時間や、児童・生徒とじっくり関わる時間が思うようにとれないのが現状のようです。それらに加えて、中学校と高校の場合はクラブ活動の指導もあります。
そこで改善策として、まずクラブ活動を週に1回休みにするという措置がとられているようです。その程度の措置で、教師の負担は軽減するでしょうか?

効率化や成果主義の名のもとに評価基準が作られ、目標がどの程度達成されたかを数値化したり、ABC判定をしたりすることは本当に必要でしょうか?
良い商品やサービスを提供して利益を上げるという明確な目標を掲げ、その結果が数値で毎年はっきりと出てくる企業と同じように学校での仕事の成果を考えるのは無理があると思います。子供たちは商品ではなく、意思と個性と人格を持った人間なのですから。

成果が現れるのは10年後かも知れませんし、20年後、30年後かも知れません。それに、生徒たちにとって学校は、学ぶ場所、人間関係を作る所であり、決してある型の人間に矯正されることを強いられる場所ではないのです。

それに、1クラス40人(小学校低学年は35人)という定員の多さも大きな問題です。30人を超えると、全ての生徒の状況を把握することは困難です。その中に特別な配慮を要する子供がいれば尚更です。
思いきって教員の数を増やし、クラス定員を25人位にする。クラブ活動の指導は、外部から経験者を雇って任せる。そうすることで、教師の過重労働は軽減され、授業準備や生徒との関わりにもっと時間を割くことができるのではないでしょうか。

子供たちは日本の将来を担っていく存在であり、これから成長してそれぞれの能力や才能を開花させていく尊い存在です。大人社会の目先の利益を上げることよりも、自ら声を上げるのが難しい子供たちや社会的弱者を大切にし、そういう人たちが成長しやすく、生きやすい社会を作ることが優先されるべきではないでしょうか。
もちろん、お年寄りを大切にすることも重要です。要は、人間を大切にする社会の実現を目標にすべきだということですね。

一方で、最近の子供たちはとても忙しそうです。各教科の内容が増えたことも大きいですが、宿題の量がとても多く、クラブ活動にも力を入れている子供が多くいます。おまけに、夜は学習塾にも通っていたりします。宿題をこなすためには睡眠時間を削るほかはないという子供が大勢います。
またスマホの普及によって、友だち通しで頻繁にSNSなどを使っての交流もしなくてはならず、睡眠時間は減る一方です。

最近の研究によると、睡眠不足は脳や身体に深刻な影響を及ぼすことが分かってきたとNHK特集で放送していました。アメリカの脳科学者たちが、様々な実験や統計結果から得た結論だということですから、信頼できる情報だと思います。
睡眠不足によってどのような影響があるかと言うと、発ガン率の増加、糖尿病や脳血管障害など成人病の増加、それにアルツハイマー型認知症になるリスクも高くなるとのことでした。
睡眠は脳の疲労回復に不可欠で、記憶や思考などの脳の働きを調整したり、脳を使うことによって生じる老廃物「アミロイドβ」が睡眠中に脳内から除去されるのだそうです。睡眠不足が続くと脳の働きの調整がうまくできなくなったり、アミロイドβが蓄積して病気のリスクが高まります。認知症に関しては20~30年かけて老廃物が溜まり、発症に至るのだそうです。

適正な睡眠時間としては、個人差はあるにしても、大人で7~8時間、中高生は8時間、小学生は9時間、乳幼児は10時間位が良いと、番組では提言していました。成長期ほど睡眠時間は長く必要なのです。現在、適正な睡眠時間がとれている子供はどの位いるでしょうか?
番組に出演していたある専門家は、「今の子供たちの睡眠不足は深刻です」と語っていました。私も同感です。5~6時間しか寝ていない子供は、ざらに居ます。もしかしたら学校の授業中に、足りていない分の睡眠をとっているのかも知れませんが、それはそれで問題です。

大人の平均睡眠時間も年々減少しているとの統計結果が出ており、このままでは認知症の発症が増加の一途をたどるとの予測が出されています。
忙し過ぎる現代社会の中で、ゆとりを持って生きるにはどうしたら良いのでしょうか?大人も子供も真剣に考えなくてはなりません。まずは、睡眠時間の確保でしょうか。

 


ストレスの多い現代社会の中では、悩みを語り合う場所や時間が持てないで、1人で悩んでいる人が多くなりました。悩みや生き辛さは多くの方々が抱えておられることでしょう。
自分の悩みを誰かに相談したり、カウンセリングを受けたり、自助グループに参加したりする事は、決して恥ずかしい事ではなく、むしろ必要で、問題解決への近道である場合が多いのです。
また、今の自分に変化を与えて、より良い人生、活き活きとした人生を歩むためにも、カウンセリングや自助グループは有効です。

このホームページには、「カウンセリング」および「セラピー」の説明、「カウンセリングの内容」の紹介、「自助グループ」のご案内などが載せてありますので、カウンセリングや自助グループについて全く知らない方でも、概略についてはご理解いただけると思います。
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